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北海道から発信するバックカントリー・スノーボードとサーフィン のサイト
THE NORTH ISLAND がお送りするメールマガジン 
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http://freeride.7days.tv/yamabooks.htm
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「バックカントリーのすすめ」 Vol. 3
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発行 THE NORTH ISLAND   http://freeride.7days.tv/


前回からすっかり間があいてしまいました。 当初は隔週発刊の予定でしたが
これでは月間になってしまっていますね。  すみません。
今回からは冬も近づきスノーシーズンまで秒読み
ということでバックカントリー・スノーボードを題材にお送りします。


目標は?今シーズン中にゲレンデボーダーのあなたを山に上げます。
むせかえるようなパウダーの急斜面も滑りたいでしょうが、まずは気象条件が
緩み日が長くなる春山デビューを目指しましょう。
それでも自然の地形を滑るのはかなり楽しいですよ!


INDEX-------------------------------------------------------------
■ バックカントリー・スノーボードの魅力
■ スノーボード練習中でも大丈夫?
■ 雪山未経験者でも大丈夫?
■ 手持ちの用具はどこまで使える?
■ 編集後記
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■ バックカントリー・スノーボードの魅力
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まず最初に私は山ヤではありません。 学生時代に山岳部に所属したことも、山岳会に
入ったこともありません。
全てはゲレンデトップから遠くに見える「あの山を滑りたい!」から始まりました。


北海道にお住まいの方はわかるかと思いますが、その山は「羊蹄山」という山でした。
富士山に似たその山の斜面は遠目に見ても、いかにも美味しそうな斜面です。
情報を集め、普通のザックにスノーボードをくくり付け、とりあえず夏の登山道をそのまま
トレースするルートを選択。 正直に言えば先に入っていた登山者の足跡をそのまま
ついて行っただけ。
過去の登山経験は?高校時代に登山学習で同じ山を登ったっきり。(怖)


天候に恵まれ、視界もきき、他の登山者も居たことから全行程8時間を無事
帰ってきました。 今考えると単独でずいぶん思い切ったことをしたなと思います。
途中で天候が悪化したら・・視界がきかなくなったら・・下りでルートミスをおかしたら・・
ルート図もコンパスも持っていなかったので、今考えると冷や汗が出ます。
あれからはや16年〜17年が経ちます。


このとき感じたのが自然の地形を滑る面白さです。
どんなに急斜面でも滑りやすくパックされたゲレンデでは味わえない満足感。
山のピークから滑り降りる開放感でした。 春のザラメ雪でさえこんなに楽しい
のだからハイシーズンのパウダーの斜面は、考えるだけでもワクワクしたものです。


翌年より雪山について少しづつ勉強し山に入る時期を早めました。
そう!パウダーの斜面を狙うため! 雪崩などの知識は今から比べると無いに等しい
時期でしたが、なんとなく嫌な斜面は避け色々な山の斜面を目指しました。


自然の山のパウダーの斜面は頭がバカになるほどの気持ちよさ!
なにせ、いつ行っても自分がファーストトラックです。
しかもその辺のゲレンデ裏のパウダーの斜面と比べると深さがまるで違う!


頭オーバーのパウダーを舞い上げる感覚はまるでサーフィンをしているような感覚。
今考えるとここでも冷や汗が出ます。偶然のラッキーが重なり、何の事故も起こさず
山に対して無知なあの時期をよく乗り越えたものです。


それから数年が経ち、山の事も少しずつわかってきた時(つもりでしたが・・)
登りの楽しさに気がつきました。 最初の10年以上は一人で山に
入っていたのでルートの選択、天候が悪化した時の引き際、斜面の雪質、
安定度、などなど時には難しい判断を全て自分でしなければ
いけなかったのですが、これが意外と楽しい!


実生活ではひょっとしたら命にかかわるかもしれない判断を迫られることは
まず無いですもんね。
(周りの友人達からは変態扱いでしたが)


ここまで真剣に考え、道具の本来持つ機能をフルに使う遊びは今まで経験した事のない
ものでした。 しかし、いつも登りの苦労が報われるとは限りません。
美味しい斜面を目の前にして天候の悪化による撤退。
安定しない雪質のため思った斜面を滑れない事もあります。
ですが、これも全て自然の山の表情なのです。 
このような事もトータルで楽しんでしまえばいいのです。


山はいつもそこにあり、いつでもコンディションを当てることは可能です。
こんなスノーボードの楽しみ方って素敵だと思うのですが・・
あなたはどうですか?



■ スノーボード練習中でも大丈夫?
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ここ数年は頼まれて人を連れ、山に入る機会も多くなりました。
頭の片隅で「おまえも偉くなったな。他人を連れて山に入れるようになったんだ。10年
早いよ!」 という声がいつも聞こえ気を引き締めていますが・・


個人的考えでは、冬山の単独行より、他人を連れて山に入る方がはるかに難しい側面を
持っている気がしています。自分もまだまだだなーと感じています。


私は他人を山に連れて行くときにはスノーボードのレベルに一つの区切りをつけています。
「ゲレンデのどんな斜面も降りてこれること。」
そう!横滑りでもなんでも、降りてこれればいいのです。
いつもカッコ良くパウダーを舞い上げて滑れなくてもいいのです。


楽な斜面では思いどうりに滑り、自信の無い斜面は横滑りでもOK!
勿論、初心者だからといって山は手加減はしてくれません。
雪質や天候が悪い事もしばしばあります。
私がそうだったように彼ら、彼女らも転び雪にまみれ、吹雪の急登にあえぎます。
ですがこれも自然の山を、斜面を楽しむための一つの行程なのです。


ゲレンデでの練習は勿論大切ですが、あるていど滑れるようになったら
自然の斜面、雪に慣れる方が大切です。回数をこなすことです。
たぶん近道はありません。


登りで体力を使ったときの滑りの感覚は?
背中に重たいザックを背負ったときのターンの感覚は?
これらは実際に山に入らなければ体験できない事です。
ゲレンデでの練習よりも早くこちらの経験を積みましょう。


それと体力。 気になりますよね!
これも人並みにあればOK。体力に優れたマラソンランナーがこの遊びを
人一倍エンジョイできるか?というとそうでもありません。
必要なのは、ごくあたりまえの体力と頭脳、人間としての常識です。


樹木の無いパウダーの急斜面、美味しそうだけど雪崩れるかもしれない。
そう考え、思いとどまるのは人間の常識。
下りでルートミスを犯し、このまま下ればますます深みにはまると思われる
時は、苦しくても登り返すのも人間の常識。
大切なのはごくあたりまえの体力と頭脳、人間としての常識の平均値です。


最後に、こういう人は連れて行きたくないかなーというのを
あえて書くとしたら・・
リーダー(この場合私ですが)の言うことを聞かず、個人行動に
走りがちな人。 山に入っているこの僅かな時間内でも団体行動が
出来ない人。 言い方を変えると人を思いやれない人、こういう人が
パーティーの中に一人居るとパーティー全体のペースが崩れ、本人、
時には全員が危険にさらされる事にもなりかねません。


こういう人はどんなに山の知識があり、スノーボードがうまくても、一緒に
パーティーを組むのは危険ですし、何より私自身が楽しめません。(笑)


実は告白しますが私がそうでした。
どこかのグループに新人として、お世話になり自分の行動を規制される
のを嫌う、今考えるととんでもない奴でした。


そのため10年以上も単独行で雪山に入るはめになりましたが・・(笑)
その10年で悔い改めましたが、いまだに社会生活には馴染めません。
まだまだ私の人間としての頭脳、常識の平均値は低いようです。



■ 雪山未経験者でも大丈夫?
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スノーボードは自信あるんだけれど雪山の経験が無いからバックカントリーはちょっと・・
というスノーボーダーは潜在的にかなりいると思われます。
私個人としては、スノーボードが未熟な雪山経験者よりも
スノーボードがうまい雪山未経験者の方がはりかに高い潜在能力を秘めてると思います。


雪山を甘くみてよいとは言いませんが、本来の目的は何でしたっけ?
自然の地形の雪山を気持ちよく滑り降りることでしたよね。
また撤退時など下りにおいてスノーボードの技術の差は圧倒的な
行動力、時間の余裕を生みます。
ですからスノーボードがうまい雪山未経験者のあなたは高い潜在能力を秘めてると
言えます。


お金をかけず、早く雪山の経験を積たいという方は、身近に経験者をみつけて
同行させてもらいましょう。
身近に経験者が居なくて、もっと専門的に雪山の勉強をしたい。という方は
雪山を中心に活動している山岳会や同人会の門をたたいてみるのも方法です。
スノーボード滑降に適した山で同行し、勉強させてもらいましょう。


新人として汗水たらすのが嫌いな人(私ですが)は、お金はかかりますが
山岳ガイドが主催するバックカントリーツアーに参加するのもいいでしょう。
ただ、どの場合でも漫然とリーダーのあとをついて行くのではなく、自分で作った
ルート図を使い、山をよく見て自分の判断を試すのは大切なことです。


ここ数年GPSの普及が目覚しいですが、基本は1/25000図とコンパスです。
最初からGPSのみのナビゲーションに頼っていてはは雪山で真の実力は
身につかないと私は感じています。


新人として汗水たらすのも嫌だし、お金も使いたくない。というあなた(私も)はどうしたら
いいのでしょう?  残された道は独学で山を学んでいくしかありません。
よく言われる「自然が教えてくれる」という優しさは雪山は持ち合わせていません。
あえて言うなら「思い知らされる」という方が近いかもしれませんので
それなりの覚悟は必要ですが。


では、あまりオススメ出来ませんが独学で山に入った私の方法をお話しします。
最初は目星をつけた低山の春(北海道では4月位)をねらいましょう。
気温も上がり、日も長くなるのでデビューにはオススメの時期です。
でもいきなり2000m級以上は狙わないように!
春山といえども天候によっては真冬に逆戻りします。
ルート図鑑などでルートを確認、1/25000図とコンパスが使えるのが最低条件です。
この時からあなたの雪山は始まっています。
その下調べがその山行の成否80%を左右します。
まー最初は多少のサバイバルも楽しみのうち・・とは思えないかもしれませんが。


翌年は同じ山に3月に行ってみましょう。1ヶ月早いだけで山の様子はずいぶんと
違うはずです。 天候の安定している日に行くのは言うまでもありません。
その翌年は2月に、そしてもっと標高のある山にも行ってみましょう。
私の場合、基準としていた山が「羊蹄山」でしたので、ずいぶんと「思い知らされ」ました。
標高1000m位の山で得意な山をつくってしまいましょう。
乱暴な言い方ですがあとはそれの応用です。


私はこうしてあせらず少しづつ自分の経験値を上げて自分の限界を高めていきました。
けしって利口でもなく、低レベルなアプローチの仕方ですが
そのときの経験が今ではずいぶんと役に立っています。


そうして5年目位に立てた目標が、北海道の各山域の主峰、全山単独登頂、ファースト
トラックでした。そのような目標は「若気の行ったり来たり」ということで
「散々思い知らされ」もろくも崩れさるのですが
今では楽しい思い出です。でもまーいいとこまではこなしましたよ。


私個人としてはバックカントリーに関しての挑戦は30代に終わったと考えています。
また挑戦は他人を連れず単独で、というのが私個人のもっとうでもあります。
今では挑戦よりも、もっとゆったりと、どのような標高の低山でも楽しめるようになりました。
他の人達が楽しくないという山でも、どのようにしたら楽しめるのかを考えるのが楽しくなり
ました。もっとトータルで自分のライフスタイルとしての楽しみ方・・うまくいえませんが。


今シーズンからバックカントリーを独学で学び、数年後に北海道の各主峰全山単独登頂、
単独滑降をこなした方がいらっしゃいましたら是非お話を聞かせて下さい。
必ず現れる事を信じています。 それは今これを読んでいるあなたかもしれません。
あっ!けっしてたきつけているわけではないので、無謀な事はしないで下さいね。


そんなあなたに雪山に役立つオススメの書籍を私のHPで
紹介していますので参考にしてみて下さい。
http://freeride.7days.tv/yamabooks.htm



■ 手持ちの用具はどこまで使える?
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実はこのテーマは正直、取り上げたくないテーマです。
なぜなら私の口から出る言葉と頭の中で考えていることとに
どうしてもギャップが生じるからです。


まず、今ゲレンデで流行りのダブダブのウエア。
使えるか、使えないか?という二者選択では 「とりあえず使える」でしよう。
内心は?そんなダブダブのウエアではツリーで枝にひっかかったりしそう。
ザックを背負ったときにそのダブダブが邪魔!
透湿素材でないそのウエア、登りで汗だくかも。
それに、そのズルズルと引きずる裾は何とかならねーの!
となります。


普段使用している板、ブーツは?
「これもとりあえず使える」になります。   でも・・内心は
そのグラトリ用の板、セットバックする余裕もなく、深いパウダーでは
パーリングしまくり! となります。


普段着で着ているユ○クロの¥1900のフリース。
これも「なんとか使える」でしょう。  ですが内心は。
う〜ん。   言うのはやめます。
値段の高い物が全て良いものとは言いませんが・・
・・・まーいいでしょう。


バックカントリーに必要な用具を説明しているコーナーが私のHPにありますので
参考にしてみて下さい。
http://freeride.7days.tv/soubihiyou.htm


結論から言うと、出来るだけ今持っているものを工夫して使うのが賢い方法です。
最低限必要な物を買い揃え、あとはどうしても不便を感じたときに購入する。
私みたいな他人がなんと言おうと、お金を使うのはあなたです。
この方法が一番失敗が無く、賢い揃え方でしょう。
かくいう私も失敗の買い物をずいぶんとして無駄なお金を使ってきました。
この遊び、お金を使うときも他の遊びではありえない位に真剣になります。


このテーマはその失敗した買い物達を思い出すので辛い・・
今回は、もうこの辺でいいですか? ヤメにしましょう(笑)



■ 編集後記
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何とか3刊目の発刊ができました。
これから春まではこの「バックカントリーのすすめ」を各テーマにそって
連載して行きたいと思っています。
先にも書きましたが、私は山ヤではないので、「それは違うんじゃないの?」
という事もでてくるかもしれません。    そんな時は・・
読み飛ばしてください。
勿論、最低でも隔週で発刊していきますのでよろしくお願いします。


予談になりますが「バックカントリー」という言葉に少し違和感を覚えています。
なんだ、かうすら恥ずかしいような・・うまくいえませんが・・
でも他にこの遊びを一言で表現する言葉が見つからないので
しばらくはこの「バックカントリー・スノーボード」という言葉を使っていきます。
なにか、もっとリアリティーのある言葉がみつかるといいのですが。




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発行     THE NORTH ISLAND  http://freeride.7days.tv/
編集      ナリタ 連絡先    hn319@f2.dion.ne.jp
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バックナンバー

1 バックカントリーのすすめ

2 道具をそろえる

 ワンデイツアーに行こう

 雪崩の危険回避はできるか

 冬山のビバーグ

 雪山のルートミス

 山で起こった不思議な話し

 自己責任という免罪符

 とても怖い風成雪

10 山岳保険について

11 スノーシューを考える

12 ウェアに求められること








































































































































































































































































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